こんばんは。

とっても久しぶりなルール斜め読み。
読み返してみると優先権についての記事がなんと3つ目でしたが、双頭巨人戦なんかも踏まえつつ気にせず進行していきたいと思います。

と言うのも、この間の日曜日にこんな1コマが。

まりも
Yokoshima

  対

苦楽落下
流奏

まりも「根囲い」
苦楽落下&流奏「おk」
まりも「屈葬の儀式が墓地に落ちたよ」
苦楽落下「じゃあその堀葬の儀式にサージカルエクストラクション(外科的摘出)」ドヤァ

Yokoshima「まあまて、まだ慌てるような時間じゃない」

まりも&苦楽落下&流奏「!?」

さて、何がおかしいのかお判りでしょうか。


Mulch / 根囲い (1)(緑)
ソーサリー
あなたのライブラリーのカードを上から4枚公開する。これにより公開されたすべての土地カードをあなたの手札に加え、残りをあなたの墓地に置く。

Unburial Rites / 堀葬の儀式 (4)(黒)
ソーサリー
あなたの墓地にあるクリーチャー・カード1枚を対象とし、それを戦場に戻す。
フラッシュバック(3)(白)(あなたはあなたの墓地にあるこのカードを、そのフラッシュバック・コストで唱えてもよい。その後それを追放する。)

Surgical Extraction / 外科的摘出 (黒/Φ)
インスタント
((黒/Φ)は(黒)でも2点のライフでも支払うことができる。)
いずれかの墓地にある基本土地カードでないカード1枚を対象として選ぶ。それのオーナーの墓地と手札とライブラリーから、そのカードと同じ名前のカードを望む枚数だけ探し、それらを追放する。その後、そのプレイヤーは自分のライブラリーを切り直す。




根囲いが解決した後、まず優先権を得るのはターン進行中のチームであるため、ソーサリーである堀葬の儀式のフラッシュバックを唱える前に相手側のチームが何かを行うことは出来ません。また、唱えてしまった堀葬の儀式はもう墓地には無いため、外科的摘出で対象にすることは出来ません。

ただ、堀葬の儀式は墓地にあるカードを対象に取っているため、リアニメイトしようとしたクリーチャーを外科的摘出することによって堀葬の儀式を立ち消えさせることは可能です。その場合、当然手札及び墓地から摘出されるのはそのクリーチャーカードになります。

繰り返す悪夢を解呪できない
出たばかりの出産の殻の能力起動を止められない
出たばかりのPWの能力起動を止められないせいでジェイスを稲妻で殺せない

何かが類似例となります。

また、今回の件とは関係ないのですが、双頭巨人戦における優先権はチーム単位となりますので、何かをやろうとすれば私はまりもの掘葬と苦楽の摘出の間に何かを挟むことが出来ます。相手側チームへの優先権のパスはチームの総意である必要がありますので注意しておくとよいでしょう。

いまいち納得されていなかったので文章にしてみました。どうかな?



話が変わるのですが、私がルール斜め読みを書く際、間違いを書いてはいけないので総合ルールを参照するようにしています。往々にしてそんな時に自分のルールに対する勘違いに気づいたりするわけですが……

今回気づいた勘違いはコレ。双頭巨人戦の優先権に対する記述を確認している時でした。

810.7 「双頭巨人戦」変種ルールは、他の多人数戦と異なる戦闘ルールを用いる。
 810.7a 各チームのクリーチャーは、グループで他のチームを攻撃する。戦闘フェイズの間、アクティブ・チームは攻撃 チームとなり、アクティブ・チームの各プレイヤーは攻撃 プレイヤーとなる。同様に、非アクティブ・チームは防御チームとなり、そのプレイヤーは防御プレイヤーとなる。
 810.7b 「防御プレイヤー」を参照する単発的効果は、両方の防御プレイヤーではなく、いずれか1人の防御プレイヤーを参照する。その効果のコントローラーが、その効果が適用される時にどちらのプレイヤーを参照するかを決定する。「攻撃 プレイヤー」を参照する場合も同じである。
 810.7c 攻撃クリーチャー指定ステップ開始に際して、アクティブ・チームは攻撃クリーチャーを指定する。いずれかの防御プレイヤーがコントロールするオブジェクトの効果によってそのプレイヤーを攻撃できないクリーチャーは、防御チームを攻撃することはできない。アクティブ・チームの攻撃は一群で行ない、その攻撃クリーチャー群は全体として適正でなければならない。rule 508.1 参照。
 810.7d ブロック・クリーチャー指定ステップ開始に際して、防御チームはブロック・クリーチャーを指定する。防御プレイヤーのコントロールするクリーチャーは、攻撃クリーチャーをブロックできる。防御チームによるブロックは一群で行ない、ブロック・クリーチャーは全体として適正でなければならない。rule 509.1 参照。
 810.7e ブロック・クリーチャーが指定された後、複数のクリーチャーによってブロックされた攻撃クリーチャーのそれぞれについて、アクティブ・チームはそのブロック・クリーチャー群の中でのダメージ割り振り順を宣言する。その後、複数のクリーチャーをブロックしているクリーチャーごとに、防御プレイヤーはそのブロックしている攻撃クリーチャー群の中でのダメージ割り振り順を宣言する。
 810.7f 戦闘ダメージ・ステップ開始に際して、アクティブ・チームは攻撃クリーチャーがどのように戦闘ダメージを割り振るかを宣言する。攻撃クリーチャーが防御チームにダメージを割り振る場合、アクティブ・チームは攻撃クリーチャーごとに防御プレイヤーを1人選び、そのプレイヤーにダメージを割り振る。アクティブ・チームのダメージの割り振り宣言が終わったら、防御チームが同様に戦闘ダメージを割り振る。rule 510.1 参照。


つまり

攻撃するときはチームを攻撃するかPWを攻撃するかだけ宣言する。
プレイヤーにダメージが通りそうな場合のみ、どっちのプレイヤーにダメージを与えるか選ぶ。
そのダメージは最終的にチームの共用ライフを減少させる。

ということのようだ。各種剣は片方のプレイヤーにしか効果を及ぼさないみたいですね。
「攻撃先はチーム」ということから来た間違い。昔はそんな操作をしていたような気がするが……ライフ参照うんぬんの改定の時に間違えて覚えたのかしら。


ゲーム中に出た話や、後々気づいた勘違いなんかもまた書いていくことにしましょう。

それではまた会う日まで。

さようなら~


こんばんは。

†JOHNNY†さんのところで記事にされていた種類別。
http://johnny137mtg.diarynote.jp/201111030251295264/ (リンク失礼します)

「あ~次の斜め読みこれにしようかな~」と考えて構築することはや1週間。
遅筆っぷりを露呈することになりましたがめげずに書いていきます。

久しぶりのルール斜め読み第6弾。題目は「種類別」について。



突然ですが問題です。(お借りします)
問題①
起動型能力を使用、解決し、すでに+4/+4の修正を受けているカメレオンの巨像を対象に蛙変化を唱え、解決するとどうなるか。

Chameleon Colossus / カメレオンの巨像 (2)(緑)(緑)
クリーチャー — 多相の戦士(Shapeshifter)
多相(このカードは、常にすべてのクリーチャー・タイプである。)
プロテクション(黒)
(2)(緑)(緑):カメレオンの巨像はターン終了時まで+X/+Xの修整を受ける。Xは、そのパワーである。
4/4


Turn to Frog / 蛙変化 (1)(青)
インスタント
クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まですべての能力を失うとともに青の1/1のカエル(Frog)になる。



問題②
蛙変化ではなく、謙虚が張られたとしたらどうか。

Humility / 謙虚 (2)(白)(白)
エンチャント
すべてのクリーチャーはすべての能力を失うとともに1/1になる。



正解は、
①「5/5バニラのカエルになる」
②「全てのクリーチャータイプを持つ5/5バニラ(多相は持たない)になる」です。

適用順によってどうとでもなっちゃうこいつら。実は厳密に順番が決められています。
それが「種類別」なのです。

第1種:コピー効果
第2種:コントロール変更効果
第3種:文章変更効果
第4種:カード・タイプ・サブタイプ・特殊タイプ変更効果
第5種:色変更効果
第6種:能力追加、能力除去効果
第7種:パワー・タフネス変更効果
7a:特性定義能力の効果
7b:パワーやタフネスを特定の値にする効果
7c:パワーやタフネスを修整する効果
7d:カウンター(+X/+Yカウンター)による効果
7e:パワーとタフネスを入れ替える効果

この順番で継続効果が適用されていきます。

第1種:コピー効果
クローンや幻影の像などの、「~~のコピーである」の効果を適用します。

Phantasmal Image / 幻影の像 (1)(青)
クリーチャー — イリュージョン(Illusion)
あなたは幻影の像を、それがそれの他のタイプに加えてイリュージョン(Illusion)であり、「このクリーチャーが呪文や能力の対象になったとき、それを生け贄に捧げる。」を得ることを除き、戦場に出ているいずれかのクリーチャーのコピーとして戦場に出してもよい。
0/0


以降、「0/0のイリュージョン」であった過去は捨て、新しいコピーとして生きていく事になります。


第2種:コントロール変更効果
コントロール奪取系の効果を適用します。

Traitorous Blood / 裏切りの血 (1)(赤)(赤)
ソーサリー
クリーチャー1体を対象とし、ターン終了時までそれのコントロールを得る。それをアンタップする。それはターン終了時までトランプルと速攻を得る。


この効果は他の殆どの効果よりも先に解決されます。なので、例えばガイアの頌歌などによって修正を受けている相手を奪ってもその修正を受け続けることは出来ません。

Force of Savagery / 野蛮の怒り (2)(緑)
クリーチャー — エレメンタル(Elemental)
トランプル
8/0


Gaea’s Anthem / ガイアの頌歌 (1)(緑)(緑)
エンチャント
あなたがコントロールするクリーチャーは+1/+1の修整を受ける。


相手のガイアの頌歌に守られた野蛮の怒りを奪っても、そのまま攻撃することは出来ません。


第3種:文章変更効果
文章の内容を変更する効果を適用します。

Mind Bend / 幻覚 (青)
インスタント
パーマネント1つを対象とし、それに書かれた色を表す単語1種をすべて別の単語1種類に置き換える。または、基本土地タイプ1種をすべて別の基本土地タイプ1種に置き換える。(例えば、あなたは「黒でないクリーチャー」を「緑でないクリーチャー」に変えたり、「森渡り」を「島渡り」に変えたりできる。この効果は永続する。)


数も少なく、恐らく忘れても一番関係ない効果でしょう。


第4種:カード・タイプ・サブタイプ・特殊タイプ変更効果
「~~はアーティファクトでもある」や、「~~はクリーチャーでもある」などのカードの様々なタイプを変更する効果を適用します。

Liquimetal Coating / 液鋼の塗膜 (2)
アーティファクト
(T):パーマネント1つを対象とする。それはターン終了時までそれの他のタイプに加えてアーティファクトになる。


「多相」の能力が働くのもここになります。後述しますが、能力の追加、削除は第6種であるため、「全ての能力を失う」等で「多相」という能力を失ったとしても、その頃には全てのクリーチャータイプを得た後、となります。「全てのクリーチャータイプを持つ」ということと「多相を持つ」ということは全く別物で、上の問題②でカメコロが多相を失いながらも全てのクリーチャータイプを持っているのはそんな理由があります。

第5種:色変更効果
色を変更する効果を適用します。

Wild Mongrel / 野生の雑種犬 (1)(緑)
クリーチャー — 猟犬(Hound)
カードを1枚捨てる:野生の雑種犬はターン終了時まで+1/+1の修整を受けるとともに、あなたが選んだ1色の色になる。
2/2


Moonlace / 月の色 (青)
インスタント
呪文1つかパーマネント1つを対象とする。その色は無色になる。


これまた希少な効果です。見た目どおりですし特筆すべき事も無いでしょう。
どうでもいいのですが、Moonlaceって聞くと「このヒゲがぁ!」とか「我が世の春が来たぁ!」とか叫びたくなりませんか。


第6種:能力追加、能力除去効果
能力を得る、または能力を失う効果を適用します。

Humility / 謙虚 (2)(白)(白)
エンチャント
すべてのクリーチャーはすべての能力を失うとともに1/1になる。


パワータフネスの修正以外では最後となる効果の適用です。このタイミングであることは、前述の多相の話などに関わってきますので覚えておくとよいでしょう。

第7種:パワー・タフネス変更効果
パワー・タフネス変更効果を適用します。

7a:特性定義能力の効果

Tarmogoyf / タルモゴイフ (1)(緑)
クリーチャー — ルアゴイフ(Lhurgoyf)
タルモゴイフのパワーは、すべての墓地にあるカードのカード・タイプの数に等しく、タフネスはその点数に1を加えた点数に等しい。(アーティファクト、クリーチャー、エンチャント、インスタント、土地、プレインズウォーカー、ソーサリー、部族がカード・タイプである。)
*/1+*


「このクリーチャーのもともとのP/Tは~~~なんだよ!」と主張する能力です。各種ルアゴイフが持っている能力が代表的です。
また、M10以降種類別が適用されてからは、こいつらは戦場にいない時も常にパワータフネスを変動させています。死体の突進など、戦場以外のクリーチャー・カードのパワータフネスを参照するカードを使用するときに関係があります。

Corpse Lunge / 死体の突進 (2)(黒)
インスタント
死体の突進を唱えるための追加コストとして、あなたの墓地にあるクリーチャー・カードを1枚追放する。
クリーチャー1体を対象とする。死体の突進はそれに、その追放されたカードのパワーに等しい点数のダメージを与える。


7b:パワーやタフネスを特定の値にする効果
「パワー・タフネスを~~にする」という能力を適用します。

Humility / 謙虚 (2)(白)(白)
エンチャント
すべてのクリーチャーはすべての能力を失うとともに1/1になる。


その他の修正よりも先になるため、巨大化やガイアの頌歌等は謙虚な気持ちに包まれてしまったクリーチャーにもしっかりと効果を与える事になります。

7c:パワーやタフネスを修整する効果
パワーやタフネスを修整する効果を適用します。

Giant Growth / 巨大化 (緑)
インスタント
クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで+3/+3の修整を受ける。



7d:カウンター(+X/+Yカウンター)による効果
+1/+1カウンターや、-1/-1カウンターによる修正を適用します。


7e:パワーとタフネスを入れ替える効果
パワーとタフネスを入れ替える効果を適用します。

Twisted Image / よじれた映像 (青)
インスタント
クリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それのパワーとタフネスを入れ替える。
カードを1枚引く。




マジックプレイヤーなら何となく理解されている事だと思いますが、うろ覚えだった方はこの機会にしっかりと覚えておきましょう。


特性定義能力とかタイムスタンプとか依存とかはまた機会があれば……

それでは~
こんばんは。魂売りです。

今日のマジックプレイで気になる1コマが。

苦楽落下「ムルダヤの巫女の効果でデッキトップからハリマーの深みをプレイ」
Yokoshima「ほい」
苦楽落下「これってハリマーセット後のデッキトップって公開すんの?」
Yokoshima「!?」

Oracle of Mul Daya / ムル・ダヤの巫女 (3)(緑)
クリーチャー — エルフ(Elf) シャーマン(Shaman)
あなたは、あなたの各ターンに追加の土地を1つプレイしてもよい。
あなたのライブラリーの一番上のカードを公開した状態でプレイする。
あなたのライブラリーの一番上のカードが土地カードである場合、あなたはそれをプレイしてもよい。
2/2

Halimar Depths / ハリマーの深み
土地
ハリマーの深みはタップ状態で戦場に出る。
ハリマーの深みが戦場に出たとき、あなたのライブラリーの一番上から3枚のカードを見る。その後、それらを望む順番で戻す。
(T):あなたのマナ・プールに(青)を加える。




苦楽風に言うと手前の脳漿をフル回転させたのですが、ティンとくる解答が得られなかったので、その場は「いいよ別に公開しないで」ということにしたのですが、どうにもモヤモヤするのでネットを徘徊していたところティンとくる解答を見つけました。

マジック日本語公式ウェブサイト
http://mtg-jp.com/reading/wpn/002177/

今回の記事内容は私が全て考えて書いたものではないので、斜め読み番外編とさせていただきます。

結論から申しますと公開されます

というか今回は深みの能力が誘発してから解決されるまでに間があるのですから公開されるのは当たり前でした。「お前は何を言ってるんだ」状態です。ですが興味深い記述があったので続けさせていただきます。

ライブラリーの一番上のカードを公開した状態でプレイする、とはライブラリートップが公開情報になることとほぼ同義であり、あらゆる場合においてライブラリートップに位置してしまったカードは公開されます。それが能力の解決中であってもです。
今回の件なら、
(1)ハリマーの深みをプレイした直後のライブラリートップ
(2)ハリマーの深みで戻した直後のライブラリートップ
というライブラリーのトップ3枚のうち2枚が公開されることになります。

勘違いしやすいと思うのですが(私だけでしょうか)、いくら能力の解決中あってもだとは言っても、ハリマーで3枚見ている最中のデッキの4枚目は公開されません。記述のとおり見ているだけであって引いている訳ではないため、これらの操作は全てライブラリー上で行われています。上3枚がいったりきたりしているだけなので4枚目がライブラリートップに来ることはありません。

Brainstorm / 渦まく知識 (青)
インスタント
カードを3枚引き、その後あなたの手札からカードを2枚、あなたのライブラリーの一番上に望む順番で置く。


似ていますが渦巻く知識、精神ジェイスなどで引いてしまうと上から4枚目のカードがライブラリートップに来てしまうために4枚目のカードが公開されます。


さて、リンク先の記事のライターであるtestingさん。DNをお書きになっていらっしゃいます。

http://74598.diarynote.jp/

ルールについてよく日記を書かれており、いつも勉強になっております。ありがとうございます。

最後に、この私の日記内容は一部Yokoshimaの解釈が含まれており、testingさんの記事に書かれていないことが含まれています。その内容が現実に即していない場合があったとて、その文責はYokoshimaにあります。

それでは、また~
こんにちは。生きています。

イニストラードのその1/3ほどが公開され、イニストラード込みでどのようなデッキを作ろうか考えている方も多いのではないでしょうか。

そこで、構築レベルになるのかならないのか未公開カードに期待が寄せられる両面カードについて今回は書いていきたいと思います。

裏表カードと聞いてそこそこ古参の方が思い浮かべるのはオンスロートで登場した変異カードではないでしょうか。変異能力持ちのクリーチャーを裏向きに3マナで2/2の無色・点数で見たマナコストが0のクリーチャーとして場に出し、変異コストを支払うことによって表向けるアレです。

Scornful Egotist / 軽蔑する利己主義者 (7)(青)
クリーチャー —
人間(Human) ウィザード(Wizard)

変異(青)(あなたはこのカードを、(3)を支払うことで2/2クリーチャーとして裏向きに唱えてもよい。その変異コストを支払うことで、それをいつでも表向きにしてよい。)
1/1
“私もかつては人間だったがね、今やそれをはるかに超えたよ。”


この変異能力、土地をプレイすることなどと同じような特別な処理の枠組みに入っており、スタックを用いずに解決されるため、変異に対応してショック、等のプレイは不可能でした。

変身カード裏表を入れ替えるという関係上、同じようなものと考えている方が多いようなのですが……

Tormented Pariah / 苛まれし最下層民 (3)(赤)
クリーチャー —人間(Human) 戦士(Warrior)狼男(Werewolf)
各アップキープの開始時に、直前のターンに呪文が唱えられていなかった場合、苛まれし最下層民を変身させる。
3/2

Rampaging Werewolf / 猛り狂う狼男
クリーチャー —狼男(Werewolf)
各アップキープの開始時に、直前のターンにいずれかのプレイヤーが2つ以上の呪文が唱えていた場合、猛り狂う狼男を変身させる。
6/4


この能力は誘発型能力であり、誘発型能力はスタックを用いて解決されます。また、起動型能力により変身するカードは、その能力自体がスタックに乗るため、変身させたいことを聞いてからの妨害が可能です。

これからよく見られそうな場面はこちら。

Hex Parasite / 呪詛の寄生虫 (1)
アーティファクト クリーチャー — 昆虫(Insect)
(X)(黒/Φ):パーマネント1つを対象とし、それの上から最大X個までのカウンターを取り除く。これにより取り除かれたカウンター1個につき、呪詛の寄生虫はターン終了時まで+1/+0の修整を受ける。((黒/Φ)は(黒)でも2点のライフでも支払うことができる。)
1/1

Garruk Relentless / 情け知らずのガラク

情け知らずのガラクの上の忠誠カウンターが2個以下であるとき、彼を変身させる。

テキスト書くのメンドク(略



呪詛の寄生虫によって情け知らずのガラクの上の忠誠カウンターを1個取り除いてヴェールの呪いのガラクを使いたい対戦相手。それを妨害するためにはどうすればいいのでしょう。

呪詛の寄生虫の能力に対応してショックを打ち込んだ場合、

「確かに、確かに1マナで忠誠カウンターを取り除きたい、言った、言ったが……」
「まだ、その個数までは確定されていない……!」
「だから、私がその気になれば……1個以下……0個……!ということも可能だということ……!」


とか言われてしまいます。ですので、寄生虫の能力を解決し、裏返ろうとするガラクに対してショックを撃てば安全に対処することが出来ます。

というわけで第5回はこのあたりで。

それでは~


追記:
未だ発売されていないイニストラード。その中で初めて出てきた能力。私が大きな勘違いをしている可能性も無きにしも非ず。妄信だけはなさらぬよう、お願い申し上げます。
こんばんは。デルレイッチです。

もう忘れられているかもしれないルール斜め読み第4回は昔あった戦闘ダメージ確定後の優先権についてです。もはや範囲が狭すぎてニッチすぎますが気にしない。
ルール変更がいまいちピンと来ていない方はそのまま、「そんなん今更当たり前じゃねーか」っていう人は「へー昔はそんなんだったんだね」程度にご覧ください。

参考までに、私が引退したのはフィフス・ドーン時、復帰はワールドウェイク時です。
理解に苦労しました……

M10の時に、戦闘ダメージを確定してから実際にダメージが与えられるまでの間に優先権が発生しなくなりました

Mogg Fanatic / モグの狂信者 (赤)
クリーチャー — ゴブリン(Goblin)
モグの狂信者を生け贄に捧げる:クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。モグの狂信者はそれに1点のダメージを与える。
1/1

Ember Hauler / 燃えさし運び (赤)(赤)
クリーチャー — ゴブリン(Goblin)
(1),燃えさし運びを生け贄に捧げる:クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。燃えさし運びはそれに2点のダメージを与える。
2/2

Morphling / 変異種 (3)(青)(青)
クリーチャー — 多相の戦士(Shapeshifter)
(青):変異種をアンタップする。
(青):変異種はターン終了時まで飛行を得る。
(青):変異種はターン終了時まで被覆を得る。(このパーマネントは呪文や能力の対象にならない。)
(1):変異種はターン終了時まで+1/-1の修整を受ける。
(1):変異種はターン終了時まで-1/+1の修整を受ける。
3/3


現在では戦闘ダメージを与える、となればそのダメージは即座に与えられますが、昔はダメージを確定してからそれが与えられるまでの間に優先権が発生していました。そのため、モグの狂信者は1点の戦闘ダメージを確定させてから1点のダメージを飛ばすことが出来ました。そのため、タフネス2と相打ちをとったり、タフネス1を2匹仕留めたり、プレイヤーにダメージを追加で与えて擬似1マナ2/1として扱われたりしました。
最近のカードでは燃えさし運び。こいつは昔のルールならタフネス4と相打ちを取れます。凄いですね。勿論今では不可能です。
変異種は5/1にして5点の戦闘ダメージを確定させてからタフネスを上げることで、あたかも5/5、5/6、5/7のような扱いをされました。勿論今では不可能です。
勘違いしやすいのですが、ブロックを宣言した後タップ能力を起動したり、ブロックを宣言した後自クリーチャーをバウンスしたりしてブロックだけしたことにしたりは現在でも可能です。あくまで戦闘ダメージを与え合うまでに戦場を離れると戦闘ダメージが与えられないのです。

Molten-Tail Masticore / 溶鉄の尾のマスティコア (4)
アーティファクト クリーチャー — マスティコア(Masticore)
あなたのアップキープの開始時に、あなたがカードを1枚捨てない限り、溶鉄の尾のマスティコアを生け贄に捧げる。
(4),あなたの墓地にあるクリーチャー・カードを1枚追放する:クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。溶鉄の尾のマスティコアはそれに4点のダメージを与える。
(2):溶鉄の尾のマスティコアを再生する。
4/4


戦闘ダメージによる破壊に対して再生をしたい場合、現行ルールではダメージが確定する前に再生コストを支払う必要があります。再生クリーチャーが絶滅危惧種である現在において問題になることは少ないのですが……

例えば溶鉄の尾のマスティコアで相手が攻撃をしてきた2体の4/4バニラのうち、片方をブロックしたとします。
あなたのライフは5。あなたの土地は島2枚。あなたの手札にはマナ漏出。
相手の土地は森1枚。

さて。

昔のルールではダメージが確定してから再生コストを払う時間がたっぷりありました。
スルーしたクリーチャーに対する巨大化に対して
「それはマナ漏出だ。マスティコアは相打ちになるけど仕方ないね」
相手が何もしなければ
「マスティコアを再生するよ。4点通してあと残り1。その4/4は次のターン殺すけど」
と行動出来ましたが今は。

再生したいのなら、戦闘ダメージが与えられてからでは手遅れです。ですので、上の場合だと 再生コストを支払った後、相手の行動を何も阻害できないタイミングが存在しています。アワレ巨大化をケアできなかったあなたは7/7バニラに蹂躙されました。
相手にとってはあなたが再生コストを支払わなければマスティコアを討ち取れるのはほぼ確定なのですから、無理に今行動を起こすことはありません。

相手はここまで考えているかもしれません。昔の癖で、
「4点食らって(自分のライフカウンターを減らしながら)、再生」
なんてやっていませんか?その場合、相手の
「巨大化しておくから3点追加して」
を甘んじて受けてくださいね。


それではこのへんで。
またお会いしましょう~
こんばんは。
第3回は「ターン終了時」という言葉について掘り下げていきます。
いきなり範囲が狭くなったとか言わないでください……

「ターン終了時」という言葉。実は2つ使われ方がある(あった)ことをご存知でしょうか?

そう、「ターン終了時に」と「ターン終了時まで」です。

それぞれが使われた具体的な一例はこちら。

Ball Lightning / ボール・ライトニング (赤)(赤)(赤)
クリーチャー — エレメンタル(Elemental)
トランプル(このクリーチャーが、自身をブロックしているすべてのクリーチャーを破壊するのに十分な戦闘ダメージを割り振る場合、あなたはその残りのダメージを防御プレイヤーかプレインズウォーカーに割り振ってもよい。)
速攻(このクリーチャーは、あなたのコントロール下になってすぐに攻撃したり(T)したりできる。)
終了ステップの開始時に、ボール・ライトニングを生け贄に捧げる。
6/1


Mutagenic Growth / 変異原性の成長 (緑/Φ)
インスタント
((緑/Φ)は(緑)でも2点のライフでも支払うことができる。)
クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで+2/+2の修整を受ける。


昔使われていた「ターン終了時に」という言葉。
ルール改定により、現在は「終了ステップの開始時に」と表記されています。
改定前はかなり紛らわしかったのですがこの2つ、解決されるタイミングが違います。

ターン終了時近辺のフェイズ、ステップは次のようになっています。

戦闘後メイン・フェイズ(優先権発生)
最終フェイズ
 ・終了ステップ(優先権発生)    ←「終了ステップの開始時に」が解決
 ・クリンナップ・ステップ       ←「ターン終了時まで」が終了


要するに「終了ステップの開始時に」が少し早いのです。
大抵の場合特にそんなことを気にする事も無く試合が進行するのですが……

この事を知らないと致命的なことになる事例がこちら。

Deceiver Exarch / 詐欺師の総督 (2)(青)
クリーチャー — クレリック(Cleric)
瞬速(あなたはこの呪文を、あなたがインスタントを唱えられるときならいつでも唱えてよい。)
詐欺師の総督が戦場に出たとき、以下の2つから1つを選ぶ。「あなたがコントロールするパーマネント1つを対象とし、それをアンタップする」「いずれかの対戦相手がコントロールするパーマネント1つを対象とし、それをタップする」
1/4


Splinter Twin / 欠片の双子 (2)(赤)(赤)
エンチャント — オーラ(Aura)
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーは「(T):このクリーチャーのコピーであるトークンを1体戦場に出す。そのトークンは速攻を持つ。次の終了ステップの開始時に、それを追放する。」を持つ。


Act of Aggression / 攻撃的な行動 (3)(赤/Φ)(赤/Φ)
インスタント
((赤/Φ)は(赤)でも2点のライフでも支払うことができる。)
いずれかの対戦相手がコントロールするクリーチャー1体を対象とし、ターン終了時までそれのコントロールを得る。そのクリーチャーをアンタップする。それはターン終了時まで速攻を得る。


皆さんご存知双子コンボ。
Aが詐欺師の総督に欠片の双子をつけようとした際、Bの攻撃的な行動に総督を奪われてしまいました。
現在はAのターン。このままではターン終了時に総督を返却することに。
総督を始末するための時間稼ぎか?と思いきやBには秘策がありました。

A「それじゃターンエンド」
B「じゃあエンド時に1兆体の総督を出すよ」
A「いいけど生贄に捧げろよ。あと返せ」
B「いいや生き残るね。総督は返すよタップ状態だがな!」

Bの言っている事は可能です。

欠片トークンが生贄に捧げられるのは「次の終了ステップの開始時」
攻撃的な行動の効果時間は「ターン終了時まで」

つまり、欠片トークンが生贄に捧げられるタイミングと攻撃的な行動の効果切れの間にタイムラグがあるのです。

終了ステップ後の優先権発生時にトークンを出せば次のターンの終了ステップまで生き残る。欠片使いの皆様ならご存知と思いますが、この行動、攻撃的な行動で奪われた総督で行われてしまいます。哀れAはタップ状態の総督の横を通過する1兆体の総督に蹂躙されました。欠片使いの皆様、くれぐれもご注意を……

そんなこんなで第3回は終了です。

それではおやすみなさい。
こんにちは。
今日も知っておくとどこかで得をするかもしれないくだらないことをつらつらと書きなぐっていきます。「そんなん当たり前だろ」と思う方は生暖かく見守ってください。

① 対象を取るタイミング
対象を取るタイミングは呪文や能力がスタックに乗った瞬間です。そのことが関係しそうな事例はこちら。

Phantasmal Image / 幻影の像 (1)(青)
クリーチャー — イリュージョン(Illusion)
あなたは幻影の像を、それがそれの他のタイプに加えてイリュージョン(Illusion)であり、「このクリーチャーが呪文や能力の対象になったとき、それを生け贄に捧げる。」を得ることを除き、戦場に出ているいずれかのクリーチャーのコピーとして戦場に出してもよい。
0/0


Brave the Elements / 精霊への挑戦 (白)
インスタント
色を1色選ぶ。あなたがコントロールする白のクリーチャーは、ターン終了時までプロテクション(選ばれた色)を得る。


白クリーチャーをコピーした幻影の像を、精霊への挑戦で相手がコントロールする呪文や能力から守ろうとする際、相手が呪文や能力を起動してからでは手遅れです。呪文や能力が起動された瞬間対象を取られ、そのことがトリガーとなり幻影の像は生贄に捧げなければなりません。そもそも複数を対象とする呪文や能力でなければ幻影の像を対象とした呪文や能力は立ち消える運命にあります。
また、呪文や能力の起動時に取った対象を、プロテクションの付与などによって対象不適正になったとして、代わりに他の対象に変更することは出来ません。相手の除去に対応して「いや、こいつらは残念ながらその呪文の対象にならないよ。自軍のクリーチャーを対象にしてね」は誤りです。この場合、呪文は対象不適正によって立ち消えます。


② コストを支払うタイミング
コストを支払うタイミングはその呪文や能力をスタックに置いた瞬間です。これはスタックを用いずに解決されます。このことが関係しそうな事例はこちら。

Throne of Geth / ゲスの玉座 (2)
アーティファクト
(T),アーティファクトを1つ生け贄に捧げる:増殖を行う。(あなたはカウンターの置かれているパーマネントやプレイヤーを望む数だけ選び、その後それぞれに、その上に置かれているカウンターのうち1種類を1個置く。)


Solemn Simulacrum / 真面目な身代わり (4)
アーティファクト クリーチャー — ゴーレム(Golem)
真面目な身代わりが戦場に出たとき、あなたはあなたのライブラリーから基本土地カードを1枚探し、それをタップ状態で戦場に出し、その後あなたのライブラリーを切り直してもよい。
真面目な身代わりが死亡したとき、あなたはカードを1枚引いてもよい。
2/2


Dispatch / 急送 (白)
インスタント
クリーチャー1体を対象とし、それをタップする。
金属術 ― あなたが3つ以上のアーティファクトをコントロールしている場合、そのクリーチャーを追放する。


コストと効果は通常コロン(:)で区切られています。「(T),アーティファクトを1つ生け贄に捧げる:増殖を行う。」赤字の部分がコスト扱いの部分です。この部分に書かれていることはスタックを用いられずに解決されるため、ゲスの玉座起動によって生贄に捧げられようとした真面目な身代わりを、急送で異界送り、といったプレイは不可能です。ゲスの玉座の能力を起動した瞬間真面目な身代わりは即座に墓地に送られます。

Garruk Wildspeaker / 野生語りのガラク (2)(緑)(緑)
プレインズウォーカー — ガラク(Garruk)
[+1]:土地2つを対象とし、それらをアンタップする。
[-1]:緑の3/3のビースト(Beast)・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。
[-4]:あなたがコントロールするクリーチャーは、ターン終了時まで+3/+3の修整を受けるとともにトランプルを得る。
3


Karn Liberated / 解放された者、カーン (7)
プレインズウォーカー — カーン(Karn)
[+4]:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは自分の手札からカードを1枚追放する。
[-3]:パーマネント1つを対象とし、それを追放する。
[-14]:解放された者、カーンにより追放された全てのオーラ(Aura)でないパーマネント・カードを別にした状態にしたまま、ゲームを再び開始する。その後、それらの別にしたカードをあなたのコントロール下で戦場に出す。
6


また、各種プレインズウォーカーの忠誠度能力による忠誠度カウンターの増減もコスト扱いとなっています。例えば旧ガラクの能力「[+1]:土地2つを対象とし、それらをアンタップする。 」は言い換えると「野生語りのガラクの上に忠誠度カウンターを1個置く:土地2つを対象とし、それらをアンタップする。」となります。第1回の優先権の話と合わせて、適切に能力を起動すれば、稲妻でガラクを即座に除去できるタイミングはありません。
呪文や能力が解決される時には既にコストは支払われた後ですので、カーンの-3能力の追放からパーマネントを守るためにパーマネントを生贄に捧げられたとして、カーンから取り除かれた3つの忠誠度カウンターは戻ってきません。コストが支払われ、能力自体は立ち消えた状態になります。


③ インスタントが唱えられるタイミング
ルールを誤解している初心者さんで一番多いのが「インスタントはいつでもプレイできる」かと思います。正しくはインスタントが唱えられるのは「あなたが優先権を得ているとき」です。この事例に関しては第1回の優先権の話で出てきましたので、ここでは省略させていただきます。
恐らくソーサリーをプレイできるタイミングが「あなたのターンのメインフェイズ中で、スタックが空であり、かつあなたが優先権を得ているとき」と厳しいことから生まれた誤解でしょう。


④ 能力が起動するタイミング
同時に沢山の効果が発動する場合、スタックに置く順番は、
 (1) ターンを進めているプレイヤーが自分がコントローラーである効果を好きな順番でスタックに置く。
 (2) ターンを進めていないプレイヤーが自分がコントローラーである効果を好きな順番でスタックに置く。

です。このことが関係しそうな事例はこちら。

Mimic Vat / ミミックの大桶 (3)
アーティファクト
刻印 ― いずれかのトークンでないクリーチャーが死亡するたび、あなたはそのカードを追放してもよい。そうした場合、ミミックの大桶により追放された他の各カードをオーナーの墓地に戻す。
(3),(T):その追放されているカードのコピーであるトークンを1体戦場に出す。それは速攻を得る。次の終了ステップの開始時にそれを追放する。


Kozilek, Butcher of Truth / 真実の解体者、コジレック (10)
伝説のクリーチャー — エルドラージ(Eldrazi)
あなたが真実の解体者、コジレックを唱えたとき、カードを4枚引く。
滅殺4(このクリーチャーが攻撃するたび、防御プレイヤーはパーマネントを4つ生け贄に捧げる。)
真実の解体者、コジレックがいずれかの領域からいずれかの墓地におかれたとき、オーナーは自分の墓地を自分のライブラリーに加えて切り直す。
12/12


例えばAがミミックの大桶を、Bがコジレックをコントロールしているとき、AのターンにAが審判の日を撃った。果たしてコジレックは大桶の刻印出来るのか。
「コジレックが墓地に置かれた」ことにより誘発する能力は
A「コジレックを拾い上げて刻印してもいい」
B「自分の墓地を自分のライブラリーに加えて切り直す」の2つです。

Aのターン進行中であるため、Aが先にスタックを置き、次にBがスタックを置きます。その結果、後にスタックに置かれたBの墓地回収が先に発動するため、コジレックはライブラリーに混ぜられてしまいます。Aが刻印しようとした時には相手の墓地は空であるため、何も刻印することは出来ません。
逆にBのターン進行中に喉首狙い/Go for the Throatなどでコジレックを除去した場合、先にAの刻印が解決されようとするため、コジレックを大桶に刻印した後、Bは残りの墓地をライブラリーに加えて切り直すことになります。
また、大桶、コジレックともにAがコントロールしていて、大桶に刻印したかった場合、順番は好きなように置くことが出来るため、Aのターン中であろうがBのターン中であろうが好きなように刻印することが出来ます。

複雑になりますが、A、Bがともに大桶をコントロールしており、Bのコントロールするコジレックが墓地に置かれる場合どうなるのか。
A「コジレックを拾い上げて刻印してもいい」

B「コジレックを拾い上げて刻印してもいい」
B「自分の墓地を自分のライブラリーに加えて切り直す」

が発動します。同じ理由により、刻印が可能なのは現在ターンを進行していないプレイヤーです。またAのターンの進行中で、Bが大桶の中身を入れ替えたくない場合、放っておけばコジレックはライブラリーに舞い戻るので放置でOKです。Bのターンの進行中で、Aが大桶の中身を入れ替えたくない場合は、放っておくとコジレックはBに刻印されてしまいます。


⑤能力が起動できるタイミング
予告してたけどインスタントと一緒だよ!書くこと無いよ!


いかがだったでしょうか?取り留めの無い文章で非常に読みにくく、申し訳ありませんでした。

いきなりですが第3回に書く題材のネタがありません。「○○とかどうよ」等リクエストがあればお願いします。
こんばんは。

突然ですが苦楽落下さんのDNが1000Hitsを記録しましたね。
私のDNはこの日記を書いてる時点で902Hitsです。私の方が先なのにどうしてこうなった……

分かります。分かります。
私の書く文章は面白くないのです。マジックばっかりですし。自覚しております。

面白くないなりに何か書けないかなーと思って思いついたものが↑タイトルです。
いかにも堅そうなネタですね。

マジックをプレイする上で、完璧に分かってなきゃ出来ないわけじゃないけど、分かってるといつかどこかで得が出来るかもしれない、そういったものを書いていきたいと思います。ひとつの読み物としてお読みいただけると嬉しいです。

決まりごと。
普段のプレイで出てこないような単語はなるべく使いません。
アクティブ・プレイヤーという単語を知らなくても、「今ターンを進めている人」と言われて意味が分からない人はいないと思います。ルールブックではないのですから出来る限り噛み砕いて解説いたします。厳密に理解したい方はルールブックを見てみるといいでしょう。

「へー、ほー、ふーん」などと言って下さると幸いです。




第1回は「優先権」についてです。

ターンはいくつかのフェイズに、さらにフェイズはいくつかのステップに分かれています。

①開始フェイズ
  アンタップ・ステップ
  アップキープ・ステップ
  ドロー・ステップ

②戦闘前メイン・フェイズ

③戦闘フェイズ
  戦闘開始ステップ
  攻撃クリーチャー指定ステップ
  ブロック・クリーチャー指定ステップ
  戦闘ダメージ・ステップ
  戦闘終了ステップ

④戦闘後メイン・フェイズ

⑤最終フェイズ
  終了ステップ
  クリンナップ・ステップ

アンタップ・ステップとクリンナップ・ステップ以外の全てのステップ(+メインフェイズ)で各プレイヤーに優先権が発生します。

優先権とは
呪文や効果が放たれた順番を管理するためのものです。
優先権が発生するタイミングになったとき、ターンを進めている人から順に、好きな数のスタックを乗せていき、どちらももうスタックを載せないことを連続で宣言した後に、一番上にあるスタックを解決します。その後、ターンを進めている人からまた順にスタックを乗せていきます。このスタックに新しい何かを追加する権利を「優先権」と言います。

この優先権のルールをうまく味方につけたカードがこちら

Recurring Nightmare / 繰り返す悪夢 (2)(黒)
エンチャント

クリーチャーを1体生け贄に捧げる,繰り返す悪夢をオーナーの手札に戻す:あなたの墓地にあるクリーチャー・カード1枚を対象とし、それを戦場に戻す。この能力は、あなたがソーサリーを唱えられるときにのみ起動できる。


A「繰り返す悪夢を場に出すよ、いい?」
B「その繰り返す悪夢に解呪/Disenchant」
A「お前にその呪文を唱える権利は無い!」
B「!?」
A「繰り返す悪夢を起動、(墓地から)これと悪夢を手札に戻すわ」

Aの言っていることは至極真っ当です。
Aは優先権をパスする(どうする?と相手に尋ねるなど)などとは一言も言っておらず、繰り返す悪夢が場に出ていることは解呪を撃とうとしたBも承知のこと。現在優先権を得ているのはAであり、ソーサリータイミングで繰り返す悪夢を起動させる権利を持っています。そのまま起動させてしまえば、Bが繰り返す悪夢を除去できるタイミングはありません。

Bはどうすればよかったのでしょうか。

A「繰り返す悪夢を場に出すよ」
B「おk、場に出たよ。どうする、すぐ使う?」
A「勿論。(墓地から)これと悪夢を手札に戻すわ」
b「おk」

A「繰り返す悪夢を場に出すよ」
B「おk、場に出たよ。どうする、すぐ使う?」
A「いや、その前に~~をして」
B「じゃあそれが解決する前に悪夢に解呪/Disenchant」
A「ぐは……」

これが正解です。どちらの場合でも少なくとも1枚の手札情報が隠匿できています。

今ならば出産の殻/Birthing Podなんかがタイムリーでしょうか。

Birthing Pod / 出産の殻 (3)(緑/Φ)
アーティファクト

((緑/Φ)は(緑)でも2点のライフでも支払うことができる。)
(1)(緑/Φ),(T),クリーチャーを1体生け贄に捧げる:あなたのライブラリーから、その生け贄に捧げたクリーチャーの点数で見たマナ・コストに1を足した値に等しい点数のマナ・コストを持つクリーチャー・カードを1枚探し、そのカードを戦場に出す。その後、あなたのライブラリーを切り直す。この能力は、あなたがソーサリーを唱えられるときにのみ起動できる。


このカードも、場に出た時に相手の除去よりも先にソーサリータイミングでの起動が可能です。探せばまだまだありそうですね。

こんなところで第1回を終了します。

デッキも引き続き書いていきますのでそちらもよろしくお願いします!

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