こんばんは。
第3回は「ターン終了時」という言葉について掘り下げていきます。
いきなり範囲が狭くなったとか言わないでください……
「ターン終了時」という言葉。実は2つ使われ方がある(あった)ことをご存知でしょうか?
そう、「ターン終了時に」と「ターン終了時まで」です。
それぞれが使われた具体的な一例はこちら。
Ball Lightning / ボール・ライトニング (赤)(赤)(赤)
クリーチャー — エレメンタル(Elemental)
トランプル(このクリーチャーが、自身をブロックしているすべてのクリーチャーを破壊するのに十分な戦闘ダメージを割り振る場合、あなたはその残りのダメージを防御プレイヤーかプレインズウォーカーに割り振ってもよい。)
速攻(このクリーチャーは、あなたのコントロール下になってすぐに攻撃したり(T)したりできる。)
終了ステップの開始時に、ボール・ライトニングを生け贄に捧げる。
6/1
Mutagenic Growth / 変異原性の成長 (緑/Φ)
インスタント
((緑/Φ)は(緑)でも2点のライフでも支払うことができる。)
クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで+2/+2の修整を受ける。
昔使われていた「ターン終了時に」という言葉。
ルール改定により、現在は「終了ステップの開始時に」と表記されています。
改定前はかなり紛らわしかったのですがこの2つ、解決されるタイミングが違います。
ターン終了時近辺のフェイズ、ステップは次のようになっています。
戦闘後メイン・フェイズ(優先権発生)
最終フェイズ
・終了ステップ(優先権発生) ←「終了ステップの開始時に」が解決
・クリンナップ・ステップ ←「ターン終了時まで」が終了
要するに「終了ステップの開始時に」が少し早いのです。
大抵の場合特にそんなことを気にする事も無く試合が進行するのですが……
この事を知らないと致命的なことになる事例がこちら。
Deceiver Exarch / 詐欺師の総督 (2)(青)
クリーチャー — クレリック(Cleric)
瞬速(あなたはこの呪文を、あなたがインスタントを唱えられるときならいつでも唱えてよい。)
詐欺師の総督が戦場に出たとき、以下の2つから1つを選ぶ。「あなたがコントロールするパーマネント1つを対象とし、それをアンタップする」「いずれかの対戦相手がコントロールするパーマネント1つを対象とし、それをタップする」
1/4
Splinter Twin / 欠片の双子 (2)(赤)(赤)
エンチャント — オーラ(Aura)
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーは「(T):このクリーチャーのコピーであるトークンを1体戦場に出す。そのトークンは速攻を持つ。次の終了ステップの開始時に、それを追放する。」を持つ。
Act of Aggression / 攻撃的な行動 (3)(赤/Φ)(赤/Φ)
インスタント
((赤/Φ)は(赤)でも2点のライフでも支払うことができる。)
いずれかの対戦相手がコントロールするクリーチャー1体を対象とし、ターン終了時までそれのコントロールを得る。そのクリーチャーをアンタップする。それはターン終了時まで速攻を得る。
皆さんご存知双子コンボ。
Aが詐欺師の総督に欠片の双子をつけようとした際、Bの攻撃的な行動に総督を奪われてしまいました。
現在はAのターン。このままではターン終了時に総督を返却することに。
総督を始末するための時間稼ぎか?と思いきやBには秘策がありました。
A「それじゃターンエンド」
B「じゃあエンド時に1兆体の総督を出すよ」
A「いいけど生贄に捧げろよ。あと返せ」
B「いいや生き残るね。総督は返すよタップ状態だがな!」
Bの言っている事は可能です。
欠片トークンが生贄に捧げられるのは「次の終了ステップの開始時」
攻撃的な行動の効果時間は「ターン終了時まで」
つまり、欠片トークンが生贄に捧げられるタイミングと攻撃的な行動の効果切れの間にタイムラグがあるのです。
終了ステップ後の優先権発生時にトークンを出せば次のターンの終了ステップまで生き残る。欠片使いの皆様ならご存知と思いますが、この行動、攻撃的な行動で奪われた総督で行われてしまいます。哀れAはタップ状態の総督の横を通過する1兆体の総督に蹂躙されました。欠片使いの皆様、くれぐれもご注意を……
そんなこんなで第3回は終了です。
それではおやすみなさい。
第3回は「ターン終了時」という言葉について掘り下げていきます。
いきなり範囲が狭くなったとか言わないでください……
「ターン終了時」という言葉。実は2つ使われ方がある(あった)ことをご存知でしょうか?
そう、「ターン終了時に」と「ターン終了時まで」です。
それぞれが使われた具体的な一例はこちら。
Ball Lightning / ボール・ライトニング (赤)(赤)(赤)
クリーチャー — エレメンタル(Elemental)
トランプル(このクリーチャーが、自身をブロックしているすべてのクリーチャーを破壊するのに十分な戦闘ダメージを割り振る場合、あなたはその残りのダメージを防御プレイヤーかプレインズウォーカーに割り振ってもよい。)
速攻(このクリーチャーは、あなたのコントロール下になってすぐに攻撃したり(T)したりできる。)
終了ステップの開始時に、ボール・ライトニングを生け贄に捧げる。
6/1
Mutagenic Growth / 変異原性の成長 (緑/Φ)
インスタント
((緑/Φ)は(緑)でも2点のライフでも支払うことができる。)
クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで+2/+2の修整を受ける。
昔使われていた「ターン終了時に」という言葉。
ルール改定により、現在は「終了ステップの開始時に」と表記されています。
改定前はかなり紛らわしかったのですがこの2つ、解決されるタイミングが違います。
ターン終了時近辺のフェイズ、ステップは次のようになっています。
戦闘後メイン・フェイズ(優先権発生)
最終フェイズ
・終了ステップ(優先権発生) ←「終了ステップの開始時に」が解決
・クリンナップ・ステップ ←「ターン終了時まで」が終了
要するに「終了ステップの開始時に」が少し早いのです。
大抵の場合特にそんなことを気にする事も無く試合が進行するのですが……
この事を知らないと致命的なことになる事例がこちら。
Deceiver Exarch / 詐欺師の総督 (2)(青)
クリーチャー — クレリック(Cleric)
瞬速(あなたはこの呪文を、あなたがインスタントを唱えられるときならいつでも唱えてよい。)
詐欺師の総督が戦場に出たとき、以下の2つから1つを選ぶ。「あなたがコントロールするパーマネント1つを対象とし、それをアンタップする」「いずれかの対戦相手がコントロールするパーマネント1つを対象とし、それをタップする」
1/4
Splinter Twin / 欠片の双子 (2)(赤)(赤)
エンチャント — オーラ(Aura)
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーは「(T):このクリーチャーのコピーであるトークンを1体戦場に出す。そのトークンは速攻を持つ。次の終了ステップの開始時に、それを追放する。」を持つ。
Act of Aggression / 攻撃的な行動 (3)(赤/Φ)(赤/Φ)
インスタント
((赤/Φ)は(赤)でも2点のライフでも支払うことができる。)
いずれかの対戦相手がコントロールするクリーチャー1体を対象とし、ターン終了時までそれのコントロールを得る。そのクリーチャーをアンタップする。それはターン終了時まで速攻を得る。
皆さんご存知双子コンボ。
Aが詐欺師の総督に欠片の双子をつけようとした際、Bの攻撃的な行動に総督を奪われてしまいました。
現在はAのターン。このままではターン終了時に総督を返却することに。
総督を始末するための時間稼ぎか?と思いきやBには秘策がありました。
A「それじゃターンエンド」
B「じゃあエンド時に1兆体の総督を出すよ」
A「いいけど生贄に捧げろよ。あと返せ」
B「いいや生き残るね。総督は返すよタップ状態だがな!」
Bの言っている事は可能です。
欠片トークンが生贄に捧げられるのは「次の終了ステップの開始時」
攻撃的な行動の効果時間は「ターン終了時まで」
つまり、欠片トークンが生贄に捧げられるタイミングと攻撃的な行動の効果切れの間にタイムラグがあるのです。
終了ステップ後の優先権発生時にトークンを出せば次のターンの終了ステップまで生き残る。欠片使いの皆様ならご存知と思いますが、この行動、攻撃的な行動で奪われた総督で行われてしまいます。哀れAはタップ状態の総督の横を通過する1兆体の総督に蹂躙されました。欠片使いの皆様、くれぐれもご注意を……
そんなこんなで第3回は終了です。
それではおやすみなさい。
コメント
詐欺師コンボ対策にはスペルスカイトがいる?そうだね・・・。
削除ごめんね・・・。